「操り人形」


ささやかながら小さな希望があったよ。

僕にしか出来ないであろうという

小さな小さな自信があったよ。

そしてその希望が僕を支えていたよ。

それさえあれば生きていけると

強く思う程に

僕にとって全てだったんだ。

けれど

おとなは僕の大切な希望を

簡単に手の中で潰した。

まるで掌にいる蟻を潰すかのように

いとも簡単に。

そして笑っていったよ

「こんなもの何にもなりやしない」と。

僕にとってはそれが世界のすべてだった

でもおとなの世界では

「どうでもいいもの」に写ったみたいだ。

それが

「僕を殺す行為」だとはおとなは知らないみたいだ。

どうしようもない不出来な人間だと判断された僕は

社会でゴミの存在であると

認定された

排泄物を出さないと死ぬように

僕は見事に死んだ。

僕にしか出来ないであろうという

小さな小さな自信は

木っ端微塵に壊された。

それさえあれば生きていけると

強く思う程に

僕にとってすべてだったんだ。

けれど

おとなは死んで廃人になり

掌で潰した蟻を嬉しそうにみていた。

人間を殺したとは思ってなかったみたいだ

いとも簡単に希望を壊された人間を見るのが

快楽みたいだった。

そして笑っていったよ

「ようやくまともな人間になったか」と。

僕にとってはそれが世界のすべてだった

でもおとなの世界では

「おとなの言う通りに動いてる子どもが正しい」と写ってたみたいだ

死ねば楽になる

喉を掻き毟るような苦しみに襲われるようになった

そして僕の精神は壊れた

社会でもちゃんとゴミの存在であると

認定された。

どちらがちっぽけで腐ってる人間なのかは

今もわからない。

ねぇ、僕は何が間違っていたのかい?

おとなたちは

操り人形であることが

正解で

僕が僕の生き方を主張するのが

間違ってるみたいだ。

あれ?僕は人間だよね?



10代のときに感じていたことを詩にしました。


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