京都人はおもしろい。

みなさんお久しぶりです。お元気ですか?

私は去年と比べたら京都の夏にも慣れて体調は元気な方だと思います。


で、えらく前回からの更新が遅かったと思います。

理由は簡単です。

夏バテを起こしてたからです。

とにかく京都の夏は尋常じゃないぐらいに暑いんです。

午前中か夕方以外は外に出れません。

というか誰も出てません。

殺人的な暑さなんですよ。大阪の方が涼しいと思います。


そして理由がもうひとつ。

意外と忙しい。地味な忙しさが毎日私を襲ってきています。

例えばここのホームページを作成してるのは私なのでその作成だったり

もうひとつのホームページを作成したり

取材があったので取材を受けたり

そしてその原稿のチェックをしたり

対面カウンセリングを廃止する予定なのでカウンセリングルームを

アトリエにDIYしたり


というジミーーーな忙しさに追われています。

びっくりするほどお金に直結しない仕事です。

でもまぁ、会社立ち上げて2年やそこらで軌道に乗るとかあり得ないことだと思うし

人と人が出会って

「あーでもないこーでもない」と繰り返し、そしてその出会える数を大事にしながら増やしていくことが何よりも重要でその遠い先にしかお金という形にはならないんだろうなぁと

思う近頃。


そう考えると仕事して絶対にお金を頂きたいなら雇われてる方が気は楽なんだと思います。

起業って未知なる経験の連続でその未知の経験にどんだけ挑戦できるか

怖くても勇気を振り絞ってどんだけ足を入れるか

その連続だと思います。

しかもそこにお金としていただけるという確約はないわけで。


そう思うと好きでもなかったらやってらんないだろうなぁと。


で、前振りが長くなりましたが、ここからが本題です。

(え?!長っ!って思ったよね?私も思った)

長くなると思うのでお時間ある時にお読みください。


私の玄関には一本の梅の木が生えています。

というか植えました。去年。

去年の夏ぐらいに、お庭に木を植えすぎちゃって狭そうにしていたので

玄関に梅の木だけ引っ越すことを計画。

いざ、土を掘り起こそうとしたらこの家を建てる時に土の上から砂利とか

そういうのを敷いてあるのですぐに限界に到達してしまった。

木を植えたいならその木にあった分掘らなければならない。

が、掘れない。

じゃあどうしようかと悩んだ末に

( ゚д゚)「わかった!下に植えれないなら上に植えればいいじゃん!」

と思い至ったのです。

上に植えるとは、この梅の木に必要な土が入る花壇を作るということ。


ということでこのお家で2個目の花壇作りが始まりました。

セメントとレンガを使って。

クッソ暑い中、死ににいくような行為です。


私の家は門構えも柵も何もありません。

しかも家の前は学校。家の前の道は通学路。

そしてワンワンのお散歩やご年配の方のお散歩通路であり

ジョギングしてる方やサイクリングしてる方の道でもあります。


必然的に私が玄関で何か作ってる時は人から見られてしまうという

なんともおもしろい状況が出来上がってるのです。


せっせっとセメントを作りそのセメントを使ってレンガを並べていたら

お散歩中の見知らぬおじちゃんが爆笑しながら私の方に来て言いました。

(*゚▽゚*)「お前さん、まさかやけど自分で作っとんのか?」

と。

私は即答で

( ゚д゚)「そうです。作ってます」

と答えました。

(*゚▽゚*)「ほう!それで何を作ってるんや?教えてくれ」

と言われたので

( ゚д゚)「梅の木を植えたいので花壇を作ってるんです」

とこちらも即答しました。

(*゚▽゚*)「なんでや?なんで花壇を作ろうと思ったんや?」

とまた聞かれたので

( ゚д゚)「下を掘ったらすぐに限界を迎えたので上にするしかなかったからです」

と答えると

おじちゃんは死ぬんちゃうかいうぐらい爆笑しながら

(*゚▽゚*)「その通りや!そんなにすぐに下についてもうたら花壇にするしかないわな!」

と言いました。

そこから作りながらおじちゃんと色々とお話をして

お互いバイバーーイ!と言って

おじちゃんはお散歩に戻り

私は作業に戻りました。


その日の夕方には花壇が出来上がり

セメントが乾いてから土を入れそして梅の木を真ん中に植えました。


そこから秋が来て冬になり、でも梅の木はあまり元気そうには見えません。


引越しの時期が早すぎたのかもしれない。

土と馴染まないのかもしれない。

もしかしたらこの子はここでダメになってしまうかもしれない。

薬を入れるべきなのか、もう少し観察しながら待つべきなのか


そんな心配を抱えながら来る日も来る日も梅ちゃんを見ていました。


梅は春を少し前にして開花します。

梅ちゃんは小さな小さな花を2つだけつけました。


それを見た2月の寒い朝、私は飛んで喜びました。


梅ちゃんはこの土に根を張ってる途中だとわかったからです。

ダメになってるんじゃなくて

この新しい土地に馴染もうとしてるから花が咲くのです。


慌てて夫と娘を呼んで3人で朝っぱらから

「夢だけど夢じゃなかったーーーー!!やったーー!」と

叫びました。

(ご近所迷惑です)


そこから春が来て春が終わる少し手前のところで

梅ちゃんはいきなり急成長を始めました。

木である部分から芽が出て茎になりそして枝となりたくさんの葉っぱを付け出したのです。

梅ちゃんがこの新しい土と馴染みだして土と仲良しこよしできたのです。

引越し完了でした。

これが今年の春の終わりのことです。





そして夏が来ました。

そうです。今年の夏です。というか今です。


今年もまたもや私は玄関先で土をいじってました。

すると去年と同じあのおじちゃんがまたもや爆笑しながら私に話しかけてきたのです。

去年と違うところはソーシャルディスタンスを保ちながら話してるので

二人は大声で話してるぐらいでしょうか。

(*゚▽゚*)「お前さんは覚えてないかもしれんがワシは去年お前さんに話しかけたんや!」

と。

( ゚д゚)「覚えてるよーー!!」

(*゚▽゚*)「ほう!覚えてるんか!お前さんそれは梅の木やろう?剪定するんか?剪定する気はあるんか?」

( ゚д゚)「今はせえへんよーーというか今年は剪定しないつもりでおるねんー」

(*゚▽゚*)「ほう!なんでや?教えてくれんかーー?」

( ゚д゚)「この子はまだ土と馴染んで間もない。この子がどこまで本領発揮できるかを見ない限りは剪定する意味がないと思ってるからーーー」


と大声で答えるとおじちゃんはまたもや腹を抱えて笑い出しました。


(*゚▽゚*)「あんたはおもろい!あのなーあんたのいうことは植木職人の言うことやねん。素人はすぐに、大きくならへんとか成長せぇへんとかいいよる。でもあんたはそんなこと一個も言わんのやーあんたは職人と同じこと言うてるんやーーわからんかーー」


と言われ私はびっくりして

( ゚д゚)「え?!そうなん?」

と言ってしまいました。

なぜかと言うと私は素人だからです。


(*゚▽゚*)「この一年毎日ここを通るたびに見てきたんやこの梅を。大きくなってよかったなーー」

と言って

そこからおじちゃんのプライベートの話を聞かせてくれました。

大声で。

アザミの花を道端で摘んできて家の庭に勝手に植えたら思いの外増えすぎてしまって

奥さんに怒られたこと。

仕方がないので今は花壇でアザミの花を育ててること。

美しいと思える花ほどトゲがあって痛いこと。

だからこそ魅了されること。

そんな話を聞いていたらいきなり


(*゚▽゚*)「お前さん、あの梅の木の下に杭は打ったんか?すぐに下についてしもてるんやろ?」

と聞いてきました。

( ゚д゚)「ううん。打ってないよ。そこまでの覚悟はなかったわ」

そう答えると

(*゚▽゚*)「ほならワシの杭をお前さんの玄関のあの階段のところに置いといてやるわ。

打ちたくなかったらそのまま置いといてくれたらええ。勝手に持って帰る。どや?」

といきなりな提案をされたので、私は笑いながら答えました。

( ゚д゚)「そしたらそん時は覚悟を決めて杭を打つわ!」

おじちゃんは爆笑しながら何度も

(*゚▽゚*)「無理はせんでええで!ワシの気まぐれやからな!」

と言いました。


そしてまたもやお互いバイバーイと手を振って別れました。


2日後、夫が娘と帰ってきた時、玄関から

「彩さーーん!玄関に杭とトンカチが置いてるよーーー」と言われ

私はびっくりして玄関まで走りました。


そこには本当に杭とトンカチが新聞紙に丸められて置かれていました。


私と夫は娘と杭を抱えながらお腹を抱えて笑いました。

この梅ちゃんは私たち家族以外の人にも愛されていたということだからです。


そして今年の夏は杭打ちをする私がいます。

深く打てば打つほど、抜けなくて四苦八苦し、夕方帰ってきた夫に抜いてもらう。


沢山の杭を打ち終えたら上から土をかけてあげよう。

そしてお手紙を添えて、玄関に杭とカナヅチを置いておこう。


それを夢見て私は今年の夏は杭を打っています。


ところで、あのおじちゃんはなんていうお名前なのだろうか?

京都の人は本当におもしろい。


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